太陽の塔が好きだ
金銭面、安全面、いろんな都合を度外視した、それが存在することを主な目的として存在している、そういうデカい建造物であるところが好きだ
わかりやすさとメッセージを伝えたいという姿勢の素直さ、堂々としたあり方が好きだ
時代も世代も社会もみんな変わってしまっても、それでも人を圧倒させる力強さが好きだ
だだっ広い、背の高いものが周りにほとんどない広場に、誰にも何にも隠れずにそこに存在している、その姿に元気づけられるから好きだ
毎回時間の都合で、周りの施設に行けないことが多いので、次に行く時は必ず、と思いつつ、
今日もまた、今回付き合ってくれた相手の都合や天気のため、太陽の塔と周りの散歩で時間オーバーとなった
意味がわからないところが好きだ
意味がわからない、と言いつつ、めちゃくちゃ分かりやすくはある、そういうところが好きだ
理屈も理由もなく、巻き込んでくれるところが好きだ
私にとってもまた、度外視されるのだ
そういう、頭で考えられるような、要素として抜け出せるようなものが、みな、すべて
何をどう、足し引きして、掛け算割り算しても
また、もう一度、対顔することを求める
どんな理由があろうとなかろうと、それがよいものであり、そういう引力が働くからだ
何度も、好きだの愛してるだのという言葉を、様々な場、媒体で書き連ねてきたが
一生分やってしまったような気もするが
好きなものは好きだ
とにかく、いざ目の前に現れると、どうしたっていつのまにか惚けてしまう
その感情は、恐怖や不安にも似ているし、それらが必然的に結びついている
今日もまた、見入っていた
いつかの感慨と重ねつつ、また新たな鮮やかさをもって、それを感じていた
太陽の塔が好きだ