この間気づいたことで、どうしても残しておこうと思ったこと
私がはじめて美的経験だと感じた経験をしたのは、万博公園だった
その時はじめて、美に触れたような気がした
それからは美術館や建造物、自然、装飾物、街のちょっとした風景やデザインなどの、様々な美しいものを見る時の経験が、明らかに変質したように思われた
でもこの間、気がついた
カウンセリングの場だったか、良人と布団で転んでた時か、どっちだったか、どっちもだったか、それは忘れてしまったけど
あれは美的経験ではなかった、美的現象に対峙したのではなかった
あれは
愛情だったのだろう
それに気づけたなら、違う分岐に自分は立っていたのだろうか
今となっては分かるべくもない
でも気づいてしまったので
あれだけは、確かなもの、現在と接続するほんとうの、まじりっけのない純粋な気持ちだったのだろう
気づいたところでこれから何かできることなどはないわけで
私にできることは、私が健やかに生きることだけだろう
そうじゃないですか?
違うなら、言ってくれよ
そんなこと、こんな電子の光る板に書いたところでどうにもならない
おしまい